【会計事務所と取り組んだ中小企業M&A】
スクエアワングループの加藤です。
久々に中小企業のM&Aについて記事を更新いたします。。
今回は、コロナ禍及び猛暑が続くなか、会計事務所の先生とご一緒に、顧問先様のM&Aを取り纏めさせて頂いた件で、感じたことふまえ簡単にまとめさせて頂きました。
本件はコロナ禍の緊急事態宣言中に、
都内税理士法人の代表先生から、私の携帯宛に電話がありました。
電話の内容としては、「顧問先で、後継者がいないため事業を継続するか、清算するか悩んでいる方がいるんだけど、一緒にサポートしてもらえないか?」との電話でした。
私からは、「是非ご一緒にサポートさせて下さい!」と即答!
その後、緊急事態宣言解除後に、経営者様とご面談させて頂く段取りとなりました。
実際にご面談させて頂くと、
都内で創業40年以上運送事業を経営されている顧問先様(A社といいます。)をご紹介頂きました。A社は代表が68歳、株主が代表含め他に72歳、49歳の3名の会社でした。
本件の結論としては、弊社が探索した同業者と、8月31日付け株式譲渡(M&A)を実行して事業承継をサポートさせて頂きました。
A社は、創業から丁寧なお仕事をされており、上場企業含む主要お取引先とも安定的にお取引を継続されており、従業員が15名程在籍されていました。
しかし、ご自身のご体調面及びご親族に障害をお持ちのご子息がいらっしゃること、さらに、これまで仕事中心の日々を過ごされてきたこともあり、今後は誰かに事業を引き継ぎ、ご家族と過ごす時間を大事にしたいというご意向でした。
社内には後継候補者がおらず、顧問の先生にご相談を差し上げたことがきっかけでした。
余談になりますが、
弊社でM&Aをサポートさせて頂く経営者様の9割以上が、“体調不安”及び“後継者不在”です。
本件、弊社では、譲渡企業の企業価値算定から、譲受企業の探索、マッチングの全てを担当させて頂きました。
M&Aを進めていく上で、様々な課題はありましたが、4社と面談の上、3社から意向表明の提示がありました。A社の関係者も悩まれましたが、最終的に44歳の若い経営者様が経営する同業者様と巡り合い、無事ご決済を迎える事が出来、仲介者として携わらせて頂いた弊社としても一安心致しました。
そんな中、私が強く感じた点は、
譲渡会社であるA社と顧問会計事務所である代表先生との強い信頼関係です。
良く聞く話ではありますが、M&Aを進める場合、顧問の会計事務所様が消極的なご意見・ご姿勢であるケースがあると聞きます。
しかし、本件の代表先生及び会計事務所様は、A社の悩みに向き合い、最終的にはM&Aを進める意思決定について背中を“そっ”と押されました。
我々がサポートに入らせて頂いた時点で、A社のご意志も固く、最後までブレなかった点も、本件が無事成約に至った重要なポイントであると感じました。
昨今の中小企業が抱える後継者問題については、会計事務所様は、肌感として強く感じておられると思いますが、今後更に同様のお悩みを抱えられた経営者様が増加する傾向にあると思います。
もう1点、携わらせて頂いた人間として、嬉しい言葉も頂きました。
それは決済終了後、A社の方に最寄駅まで車で送って頂いてる車内で、A社の社長が、お話されてた事です。
「今回、あの社長さん、会社に承継してもらえて本当に良かった。自分たちが面談時に感じた直感は間違っていなかった。」というのが印象的なお言葉でした。
弊社がM&Aサポートする上で、“自己決定感の伴う意思決定”をサポートしていくというコンセプトを持って取り組んでいます。
この言葉を聞いて、少しでもその一助になれたのかなぁと!涼しい車内の中で、一人熱くなりました。
弊社としましては、経営者様に対し、顧問会計事務所の皆様と共に寄り添い、今後も引き続き、“自己決定感の伴う意思決定”をサポートしていく必要があると強く感じた事例です。
引渡は終わりましたが、A社及び譲受企業に取っては、引継ぎ及び今後の企業成長へのスタートの日でもありますので、弊社としても引き続きサポートしていきます。
会計事務所の先生方とは、今後もご一緒にお取組させて頂ければと考えておりますので、
お悩みの会社様が御座いましたら、お気軽にご相談頂ければと思います!!
追伸)
この記事を書くにあたり、
国語及び日本語が苦手で文章力の無い僕のテニヲハ等を修正してもらいました。
ただ、最後はやはり自分の言葉でということで、更に修正して更新していること、弊社内で協力頂いた方にはお詫びします。
では久々の更新でした。
スクエアワン㈱加藤